旅行に出かけると言っても、どのくらい遠くに行くかということは結構悩まれる人も多いのではないでしょうか。
初心者だからまずは近場から、と考える人は多いでしょう。でも、初心者こそ遠くに出かけてみてもらいたいと思います。
旅とは異質な文化に触れるということ
私は生まれてから高校生くらいまで、関東甲信越地方から出る機会がほとんどありませんでした。家族旅行をする時でさえ、この範囲の外を目的地に選ぼうという考えが無かったのです。あとから考えると、「異文化に触れる」という、旅をする上でもっとも重要な考え方が全くわかっていなかったように思います。
実は、異文化に触れるということは、遠くに行かなくてもできます。例えば、自分の隣りに住んでいる人の家に訪問するだけで、それはある種の異文化に触れていることになるのです。例えば夕飯を食べる時間は、その家の中では大体決まっていても、よその家ではきっと違っているでしょう。全く同じ生活を行っているということなどありえないのです。
でもそれは、ほとんど全く同じであるけれども、ちょっと違うところがある、というあら捜しの域を出ません。多くの人は、そんなことをしても面白くもなんともありません。
文化が異なるとはどういうことなのか
東京では、鉄道を使って通勤する人が大勢いて、毎日うんざりしている人も多いと思います。どこまで行っても人人人の山です。それは東京都心に通勤できる圏内ではどこへ行ってもほとんど同じ光景です。ですから、首都圏に住んでいると、そういった光景が日本中どこに行っても繰り広げられているかのように錯覚してしまうかもしれません。でもそれは、東京に通勤できるエリアから出たことがないからそう思ってしまうのです。
東京都心では15両編成の列車が次々と満員の乗客を乗せて発車していきます。でも、大阪では長くて12両までで、6両や4両の列車も結構目につきます。名古屋になると、2両編成の列車が都心に乗り入れているほどです。
このように、ある程度遠くに出かければ、自分の常識が自分の中でしか成立していないということがわかるでしょう。それをするには、普通の人が行かないほど遠くに行ってみればよいのです。
遠くに行けば行くほど、異文化を感じやすい
普通の人が行かないほど遠くというのは、通勤電車の例で言うと、通常通勤で乗らないほど長距離離れてみれば良いのです。いくら通勤時間が長いと言っても、片道3時間を超えれば通勤する人は皆無になります。そのくらい離れてみると、東京へ通勤する人がいる、という文化の外に出たことになるのです。
一般に、遠くへ行けば行くほど、文化の違いは大きくなります。文化が違う、ということがどういうことなのかわからない人は、まずはうんと遠くに出かけてみましょう。そうすると、感度が低くても否応なしに直面させられる事案が見つかるでしょう。それが旅行を楽しむための種になるのです。なので、旅行初心者の方は、まず思い切って行ったこともないくらい遠くに出かけてみましょう。