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運賃の節約が楽しい理由を知らない人が多い

運賃の節約はエンターテインメントになる

「貧乏旅行」という言葉を聞いてどういう感情をいだきますか?

きっとみじめに違いない、とか、そんなことはできればやりたくない、と思う方もいるかもしれません。ですが、そんなことはありません。

旅行の運賃を節約するという行為はエンターテインメントとして成立します。

金銭的利益と面白さは関係がない

カラオケを歌う女性のイラスト-by-いらすとや

一般的に仕事はお金をもらってすることだと思われています。ところが、世の中にはお金を払ってする仕事もたくさんあります。

例えば、歌手にとって歌うことは仕事です。お金をもらって歌っています。ところが、カラオケ店に行く人はどうでしょう。自分でお金を払って、歌うという仕事をしています。やっている行為は全く同じなのに、お金の流れる方向は全く逆です。

いやいや、カラオケで歌うのは仕事じゃないから、という指摘はもっともです。こういった指摘が出てくるのは人間の心理からすると、ごく当然です。ひとは仕事とそれ以外のことにきっちり線を引いてしまいます。一旦仕事だと思ったものは報酬がなければやりたくなくなってしまう、という人間の心理があるからです。

ただ、よく考えてみてください。金銭的利益と、その行為自体のおもしろさには関係がないはずです。世の中にある趣味の多くは「お金を払ってする仕事」です。

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運賃の節約はお金の儲かる趣味

予想のつかない展開にワクワクしながら漫画を読む女性 [モデル:みき。]-by-ぱくたそ

趣味には3種類あります。お金のかかる趣味とお金の掛からない趣味、それからお金の儲かる趣味です。

最初の2つはよく言われるので理解できるでしょう。ここまで読んでいただいた方には、3つ目のお金の儲かる趣味、があり得るというのはなんとなくわかってもらえると思います。

金銭的な利益と、おもしろいかどうかは関係ありません。趣味というのは「おもしろいかどうか」がいちばん大事なので、お金を払うかもらうかにこだわりすぎると失敗します。

お金が儲かる趣味、といっても、お金を稼ぐことそのものが面白くてやるのではありません。おもしろくてやっていた結果、お金が儲かる、という順序で物事を考えてください。つまり、いくらお金が儲かっても、面白くないのであれば趣味とは言えません。そして、儲かるつもりでやっていて儲からなくても全く何の問題もありません。

「お金のかかる趣味」が、お金を払うことそのものが目的ではないのと一緒です。

運賃の節約は、お金の掛からない趣味、お金の儲かる趣味です。

条件によってルートが変わるのが面白いと思うかどうか

JRか小田急かを比較している人のイラスト(男性)-by-いらすとや

例えば、休日に大宮から小田原まで往復する用事があるとします。

このとき、運賃の節約が趣味の私は、日帰りなのか1泊なのかを気にします。

日帰りの場合はJRの上野東京ラインに乗って行きます。1泊の場合は新宿で小田急に乗り換えて行きます。

普通運賃は新宿から小田急を利用したほうが安いのですが、日帰りの場合はJRの休日おでかけパス1枚で済むので、それを使います。

ここで、「日帰りか1泊かで適切なルートが違うんだ!」ということに感心できる人は、私の仲間です。いっぽうで、「そんなことを考えるのは面倒くさいな」と感じた人は、この趣味には向いていません。

たしかに運賃は安いに越したことがありません。それについて異論のある人はいないでしょう。ところが、この節約術によって節約できる費用がたったの6円だということを聞けば、意見は真っ二つに別れることでしょう。

運賃節約のデメリット

SNSで流れてきた商品をポチろうか悩んでいる女子 [モデル:河村友歌]-bu-ぱくたそ

運賃を節約すると言っても、むやみやたらにやればいいわけではありません。きちんとデメリットも理解したうえで行わないと、本末転倒になることもあります。

考えるのが面倒くさい

一番重要なデメリットは、節約法を考えるのが面倒くさいということです。運賃を節約するにはいろいろな知識が必要になりますし、調べる時間もかかります。この部分を楽しんで行えるようでないと厳しいと思います。

大事な用事で移動するときは深いこと考えている暇がないことも多いですから、節約を諦める覚悟も必要です。節約はあくまで趣味であることを自覚すべきです。

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通常よりも時間がかかる(ことがある)

節約ルートは必ずしも最短経路とは限りません。迂回したり徒歩連絡をすることで節約する場面も多くあります。そのため、通常では考えられないほど時間がかかることもあります。

新幹線で行くべきところを青春18きっぷで旅行するというのは最たる例です。東京~大阪間に9時間もかかります。

これに関しても、通常より時間がかかるということを面白がれるようでないと難しいです。

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日程が不自由になる(ことがある)

格安のきっぷを使うときは、使用できる日に制限があるものが結構あります。JRのフリーきっぷのたぐいは土日しか使用できない物が結構あります。青春18きっぷは1年の中でも使えるシーズンが限られています。こういった事情で、節約しようとすると出かける日に制約が生まれます。

また、新幹線や航空機の格安チケットは、一度予約したあとで変更が不可能なものが多いです。こういうものを利用するときは、直前になって急遽変更する事ができませんので、別の意味で日程が拘束されます。

2週間以上前に予約しないと利用できないような商品の場合はそれなりに計画を立てる必要があります。

混雑を我慢する必要がある(ことがある)

悪天候のため、搭乗時刻が大幅に遅れております。-by-ぱくたそ

新幹線に乗るときに指定席を取らずに自由席で我慢するのが最たる例です。自由席に難なく座れるような状態であれば節約すべきところですが、混雑に巻き込まれるリスクもあります。

青春18きっぷで旅行する場合は、指定席がそもそもない列車がほとんどですので、それ自体がリスクとなります。

また、格安のきっぷが発売される日には利用が集中することもあります。それでなくても、運賃が安い路線は他の路線よりも混んでいることが多い傾向があります。

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何か問題が起きたときに通常より余計に出費がかかる(ことがある)

運賃を節約しようとすると、通常よりも制約が大きくなります。そのため、想定外のことが起きた場合の対処にお金や時間がかかることもあります。

たとえば、新幹線の指定席は通常のきっぷであれば乗り遅れても後続の列車に乗ることができますが、格安きっぷの場合は乗り遅れた場合に何の保証もないものがあります。こういった場合は改めて後続の列車のきっぷを購入しないといけません。

また、節約しようとして1日に何本もないルートに足を踏み入れたあとで、何かしらの障害があって乗り継げなくなった場合に、代替ルートが絶たれていることがあります。こういった場合はルートの修正に大変な時間がかかることがあります。

まとめ

運賃は安いに越したことはありません。ただし、節約そのものが面白いと思えるかどうかは人によります。節約そのものを楽しむことができれば、みじめな思いをせずに楽しく節約旅行することができます

運賃の節約は、お金が惜しくてやっているわけではありません。節約法を考えるのが楽しかったり、制約が生まれるのが楽しくてやっているものです。

うまくいくことも、うまくいかないこともあります。うまく行かなかったとしても、挑戦してみて楽しかったと思えるような趣味だと考えています。

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