あんな
たかく
週末パスは、JR東日本の関東甲信越および南東北のエリアが2日間乗り放題になるきっぷです。青春18きっぷと違って、特急券を組み合わせれば新幹線や特急にも乗ることができます。
この週末パスを使うときに、特急の乗継割引を使うことができるのか、ということについて解説します。
結論:週末パスと乗継割引は併用できます
インターネットや時刻表で調べても、確証の得られる答えが見当たらなかったので、JR東日本に直接問い合わせてみました。
すると、週末パスと併用する特急券について、乗継割引は適用になるとの答えをいただきました。
参考 乗継割引きっぷあれこれ:JR東日本疑いの原因はウェブサイト上の注意表記
そもそも、週末パスと併用する特急券の乗継割引について、適用できるかどうかが疑わしいと思ってしまう理由は、JRのサイト上の注意事項にあります。
参考 週末パスおトクなきっぷ:JR東日本●新幹線・特急列車等をご利用の際は別に特急券等をお買い求めください。
※併用する特急券等に「大人の休日倶楽部」など他の割引は適用できません。
この米印の表記は、きっぷ本体の案内文や、時刻表のピンクのページにはなく、ウェブサイト上にのみ見られるものです。
これを見ると、なるほど、「大人の休日倶楽部」の割引はできないのだな、ということはわかります。と同時に「他の割引は適用できません」と書いてあるのだから、乗継割引もだめだろう、と考える余地が発生してしまいます。
ただ、問い合わせてはっきりした通り、これは、割引の種類によっては適用できないものがある、という意味です。
- ❌誤った解釈:併用する特急券等に割引は適用できません。例えば「大人の休日倶楽部」割引など。
- ⭕正しい解釈:併用する特急券等に適用できない割引があります。例えば「大人の休日倶楽部」割引など。
この注意書きは蛇足
そもそも、大人の休日倶楽部割引について知っていれば、そこまで悩むこともなかったかもしれません。
大人の休日倶楽部は、50歳以上の方が入会できるもので、会員になるとJR東日本やJR北海道のきっぷが割引で買えるというものです。
割引率は会員資格の種類によりますが、201キロ以上乗車する場合に、乗車券と特急券などが両方とも割引になります。
このとき、割引になる特急券は割引になる乗車券と同時に使用することを前提として発売されます。
つまり、割引特急券単独では売ってくれないのです。
参考 割引きっぷ・限定きっぷ・旅行商品大人の休日倶楽部:JR東日本そう考えると、週末パスの注意書きが何を意図して書かれたのかがはっきりします。大人の休日倶楽部割引の特急券と週末パスが併用できないのは、わざわざ禁止するまでのことなく、当然のことです。
仮に、週末パスと併用する特急券に一切の割引を適用したくないのであれば、例示として不適切です。すなわち、これは大人の休日倶楽部についての注意書きでしかないと判断するのが妥当だと思います。(背理法)
乗継割引ができるかはきっぷによって要確認
ちなみに、週末パス以外のフリーきっぷの中には、乗継割引の適用が明確に禁止されているものもあります。利用の際は改めて確認してください。
参考
JR東海&16私鉄 乗り鉄☆たびきっぷお得なきっぷ詳細情報|JR東海
参考
青空フリーパス、休日乗り放題きっぷお得なきっぷ詳細情報|JR東海