あんな
たかく
青春18きっぷは1日あたり2,410円でJR線が乗り放題になるきっぷです。一般的に、格安で旅行ができる手段として紹介されることが多いので、ご存じの方も多いのではないでしょうか。たしかに格安ではあるのですが、代わりに色々考えたり工夫したりする必要があります。
このきっぷを有意義に活用するために、どういった行き先で活用すれば良いのか考えてみましょう。なお、大阪起点で話を進めさせていただきます。
他地方の方は以下のまとめ記事をどうぞ。
マップで調べる！18きっぷで元を取るには【まとめ】
日帰りで元が取れるのは71キロ以上
日帰りで使うとなると、一日分で行き帰りを済ませることになります。往復運賃が2,410円を越えるのは片道71キロからとなりますので、最低限これより遠くに行かないと意味がありません。
大阪駅から71キロを越える初めての駅は、神戸線方面で加古川、琵琶湖線方面で野洲、湖西線方面で和邇、草津線方面で石部、京都から山陰線方面で八木、福知山線で下滝、阪和線で紀伊中ノ島、関西線で月ヶ瀬口、王寺から和歌山線方面で五条、などです。
有名な駅で言うと、神戸線の姫路、湖西線の近江舞子、草津線の貴生川、山陰線の園部、福知山線の谷川、阪和線の和歌山、関西線の伊賀上野あたりはもう超えています。
乗車時間で言うと1時間半くらいが目安になります。ちょうど並走する私鉄がなくなるあたりになります。日常的なお出かけには最適なのではないでしょうか。
枠線の外側まで出かければ元がとれます。
片道で元が取れるのは141キロ以上
目的地で1泊以上する場合は1日分を片道だけで使うことになります。そうすると日帰りの場合よりも遠くまで行かないと元が取れません。片道運賃が2,410円を超えるのは141キロからです。
大阪駅から141キロを越える初めての駅は、山陽線で吉永、赤穂線で備前片上、姫新線で上月、播但線で新井、東海道線で大垣、北陸線で南今庄、福知山線経由山陰線方面で梁瀬、舞鶴線方面で西舞鶴、阪和線経由紀勢線（きのくに線）方面で印南、関西線で富田浜、関西線経由紀勢線方面で六軒などです。
有名な駅で言うと、北陸線で武生、山陰線で和田山、きのくに線で紀伊田辺、関西線で桑名、松阪あたりはもう超えています。名古屋、岡山、福井などに行くのに使えます。城崎温泉、白浜なんかもいいですね。
乗車時間で言うと3時間が目安になります。このくらいの時間になってくると長くて心配になってくる人もいるかもしれませんが、こういうことをやっている人は大勢いるので大丈夫です。私など10時間以上乗り続けたりします。そういうコツなどは他の記事で紹介しているので参考にしてみて下さい。
枠線の外側まで出かければ元がとれます。
私鉄が通じているところは私鉄も検討に入れたほうがよい
JRと私鉄が競合している区間は大体私鉄のほうが安いことが多いです。上記で元が取れると言っているのは、あくまで通常のJRの運賃と比較してのことなので、注意が必要です。区間によっては18きっぷを使うよりも、私鉄を使ったほうが安い場合もあります。
例えば大阪～名古屋間は確かに18きっぷで元が取れる区間ではありますが、近鉄を使って行くと、18きっぷよりもわずかに安く行くことができます。
大阪上本町～近鉄名古屋間の近鉄の普通運賃は2,410円です。
4,200円で近鉄全線が3日間乗り放題になる「近鉄週末フリーパス」というものもあります。
参考 近鉄週末フリーパスその他のお得なきっぷ｜近畿日本鉄道
まとめ
長距離の移動を青春18きっぷで済ませようとすると、普通列車に長時間乗り続けるというところがポイントとなってきます。青春18きっぷは単なる格安チケットだ、と思っていて平気なのは、もとが取れる距離をちょっと超えたあたりでしょうか。3時間位なら普通運賃を払ってでも乗ることも多いでしょうから、乗車時間が長いというデメリットはそこまで障害にならないでしょう。
初心者の方はまずそのあたり、大阪から言うと近畿地方をちょっとはみ出したあたりを目指して出かけてみてはいかかでしょうか。
大阪以外の各都市にお住まいの方は以下の記事もご覧ください。京都、神戸、姫路、和歌山を出発地として調べてあります。
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