旅行に持っていくならこれだ!時刻表の選び方

旅行に持っていくならこれだ!時刻表の選び方

これから鉄道旅行趣味を始めるにあたって、時刻表は何を買えば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。書店に行くといろいろ置いてありますが、どんな違いがあるのでしょうか。

おすすめは「JTB小さな時刻表」

時刻表の大きさ比較

結論から言うと、一番のおすすめは「JTB小さな時刻表」です。ただ、2つ難点があります。

一つ目は文字が小さいことです。情報を詰め込むために、通常の書籍よりもだいぶ小さいフォントが使われています。老眼の人には解読不能でしょう。私は極度の近眼なので問題ありません。

小さな時刻表の文字の大きさ

比較対象は新潮文庫の『雪国』

二つ目は、月刊ではなく季刊であるということ。

3ヶ月毎にしか発行されないので、一回書店で売り切れると、結構なあいだ手に入らない期間があります。

この2つがクリアできるのであれば、JTB小さな時刻表を買いましょう。

時刻表の選び方

それでは一般的な時刻表の選び方について解説します。

まず、新幹線はどの時刻表にも全て載っています。もし、新幹線しか見ないのであれば、どの時刻表を買っても大差ありません。別料金が必要な特急列車についても同じことがいえます。

注意が必要なのは、普通列車に関してです。ほとんどの時刻表では普通列車についても網羅されています。ですが、コンパクトなタイプについては、まれに普通列車しか止まらない駅が載っていないことがあります。

それから大都市近郊の、列車本数が多いところについては運転間隔しか書いていないことが多いです。特に、山手線の全列車が乗っている時刻表は「My Line 東京時刻表」の一つしかありません。大阪環状線の全列車が乗っている紙の時刻表は存在しないらしいです。

ただ、こういったところは紙の時刻表を見るよりもアプリで検索する方が便利ですから、大した問題ではないと思います。

あと、大事なのは、全国版の時刻表には、私鉄が詳しく出ていることはまずないということです。全国版の時刻表はもともと国鉄の時刻表をまとめたものという位置づけなので、昔から今に至るまで、私鉄を軽視する傾向があります。

総合的に最も優れているのは「JTB時刻表」

以上のことを踏まえた上で、全国版であって、私鉄やバスなどの情報も満載な時刻表は、いわゆる「大型時刻表」と呼ばれている、B5サイズの2誌がもっとも優れているといえます。2誌というのは「JTB時刻表」と「JR時刻表」のことです。

特に大型でないと載っていない情報としては、列車の編成表、運賃計算の詳しいやり方、全駅名のよみがな、などがあります。

この2誌は双方に厚いファンが付いていて、どちらかが圧倒的に優れている、という性質のものではありませんが、私は「JTB時刻表」の方をおすすめします。

JTB時刻表とJR時刻表

左がJTB時刻表、右がJR時刻表

というのは、「JR時刻表」は本文が2色刷りになっていて、むしろ見にくいと思うからです。巻頭の路線図はJTB時刻表のほうが圧倒的に見やすいと思います。それから、路線の掲載順序がJTB時刻表のほうが自然かな、と思っています。最近のJTB時刻表はアイドルやマンガとのコラボに積極的で、表紙や巻頭カラーページの特集が面白いと思います。
JR時刻表はJRが編集している事もあって、どうしてもJRのコマーシャルの感じがしてしまいます。

本文の情報量による違いは、ほとんどありませんので、最終的には好みの問題になってしまいますね。

JTB時刻表の文字サイズ

JTB時刻表の文字の大きさはこのくらいです

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ところで、B5で1000ページもある時刻表を旅行に持っていくのはやっぱりかさばりますよね。

わたしも以前はひぃひぃ言いながら持ち歩いていたのですが、最近はその必要がなくなりました。というのも、大型の「JTB時刻表」と全く同じ内容の誌面を縮小印刷したものが発売されるようになったからです。

JTB時刻表と小さな時刻表

それが最初にご紹介した「JTB小さな時刻表」というものです。B5版のものをB6版に印刷した分、文字は小さくなりましたが、大きさが半分になって、持ち運びに大変重宝するようになりました。同じ内容なのに値段がだいぶ抑えられているのも良いですね。

同じ内容と言いましたが、よく見ると、広告のページが全部省略されています。その分ベージが減ってコンパクトになっているんですね。ついでに巻頭カラー特集ページもなくてつまらないのですが、時刻表の本質とは関係ないので仕方がないということにしておきます。

というわけで、みなさんもぜひ「JTB小さな時刻表」を買いましょう。