あんな
たかく
北陸新幹線に安く乗る方法として、「えきねっとトクだ値」というものと「週末パス」というものを利用する方法があります。
この2つはどちらを選べばお得なのでしょうか。北陸新幹線について言うと、「トクだ値」のほうが常に最安です。
もくじ
トクだ値とは
トクだ値はJR東日本の新幹線などのきっぷをインターネット限定で割引価格で購入することができる商品です。
発売期日や区間に制限があります。基本的には片道乗車券と指定席特急券が1セットになっています。
「お先にトクだ値」は14日以上前に購入する必要がありますが、25%~35%引きになります。
通常のトクだ値は前日までに購入する必要があり、5~15%引きです。乗車当日の購入はできません。
参考 えきねっとトクだ値:えきねっと限定のおトクな割引きっぷえきねっと(JR東日本) 初めてでも簡単にわかる!えきねっとトクだ値の要点週末パスとは
週末パスは関東甲信越から南東北にかけてのJR東日本線や一部の他社線に使えるフリーきっぷです。指定された土日などの2日間に渡って、普通列車が乗り放題で、特急券を買い足せば新幹線に乗ることもできます。
有効開始前日までに購入しておく必要があります。値段は2日間有効で8,880円です。
北陸新幹線は東京から上越妙高までがエリアに入っています。
しなの鉄道、えちごトキめき鉄道の妙高高原~直江津間、ほくほく線もエリアに含まれます。
あんな
エリアからはみ出す場合でも、はみ出した区間の乗車券を別に買えば利用することができます。ただし、週末パスはエリア内でしか発売していないので、富山などエリア外から出発する場合は、利用できません。
参考 週末パスおトクなきっぷ:JR東日本トクだ値と週末パスの併用はできない
まず前提として、トクだ値と週末パスを併用することはできない、ということをよく理解する必要があります。
週末パスは乗車券部分の効力しか持っていませんので、新幹線に乗るときはその都度、特急券を買う必要があります。この特急券も安く買いたいところですが、特急券単体を割引価格で買うことはできません。
トクだ値は乗車券と特急券がセットになって発売されていて切り離すことができません。
つまり、週末パスを使う場合はえきねっとトクだ値は使えず、えきねっとトクだ値を使う場合は週末パスを使うことはできないということです。
トクだ値しか選択できない状況
週末パスはその名の通り、週末しか使うことができません。ですので、乗車する日が月曜日から金曜日の間で、祝日でもない場合はトクだ値を使うしかありません。
そのほか、週末パスは年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の時期は土日であっても使えません。
また、週末パスはその土日に有効のものを有効開始日前日、つまり金曜日までに買っておく必要があります。土曜日に利用するのであれば前日、日曜日に利用するのであれば前々日まで、ということになります。
週末パスしか選択できない状況
トクだ値は自由席を利用することができません。乗りたい列車のトクだ値発売分が満席になってしまったらトクだ値を利用することはできませんから、週末パスを利用するしかない状況もありえます。
また、トクだ値は利用できる列車や区間が限られています。例えば、かがやき号で東京~長野間を乗車する場合は設定がないため、利用できません。
ただし、これから説明するように、北陸新幹線については、週末パスよりも定価で乗ったほうが安く済む区間が多いです。東京~長野間も定価のほうが安いです。
どちらも選べる場合はどうするか
どちらかしか選ぶことができないのであれば悩む余地はありませんが、面倒なのはどちらも利用可能という場合です。どちらのほうがお得なのかは結構ややこしい問題です。
利用区間やトクだ値の種類によって有利不利がややこしいので、グラフを描きました。
週末パスは単純往復利用したときにかかる運賃・料金を2で割って片道あたりに換算しています。
逆に富山方面から出発して東京に向かう場合は、週末パスが入手できませんので、この値段で旅行することはできません。
このグラフを見ると、ほとんどの場合でトクだ値が一番安いということがわかると思います。
高崎~長野間に至っては、定価よりも週末パスのほうが割高なので、週末パスの出番はありません。
上越妙高に限っては、週末パスで自由席利用が最安です。それ以外はトクだ値をとったほうがお得です。
長野県内から東京に出かける場合は
長野県内から東京に出かける場合は「首都圏週末フリー乗車券」というものが利用できます。
これは、決められた駅から都内へ往復乗車する場合に、運賃が割引価格になり、さらに都内周辺のJR線が2日間乗り放題になるというものです。
週末パスと同様に、土日しか使うことができません。また、利用前日までの発売であったり、年末年始、ゴールデンウィーク、お盆の時期に使えないといった条件もあります。
長野県内から東京へ往復する場合は、週末パスを使うよりも首都圏週末フリー乗車券を使ったほうがお得です。
さきほどの図に首都圏週末フリー乗車券のグラフも書き入れてあります。
軽井沢~長野間の各駅から東京へ往復する場合は、トクだ値10・15と同じような値段になります。
首都圏週末フリー乗車券は、トクだ値と違い、自由に列車を選ぶことができるので有利です。トクだ値は、あさま号しか利用できませんが、首都圏週末フリー乗車券を使う場合は、はくたか号や、かがやき号も利用できます。
トクだ値30・35が取れなかった場合は首都圏週末フリー乗車券の利用が良いでしょう。
参考 首都圏週末フリー乗車券おトクなきっぷ:JR東日本このきっぷは都内では入手できませんので、注意してください。
まとめ
えきねっとトクだ値と週末パスはどちらも北陸新幹線に安く乗れる手段ですが、ほとんどの場合でえきねっとトクだ値のほうが安くなります。
東京~長野間では週末パスよりも定価のほうが安いので注意してください。