【東北新幹線】青春18きっぷでワープするときはこの区間に乗れ

【東北新幹線】青春18きっぷでワープするときはこの区間に乗れ

あんな

青春18きっぷで東北本線を旅行中に
新幹線に乗りたくなったら、どの区間で乗るのがお得なのかな

たかく

これからおすすめを紹介するね

青春18きっぷで東北本線を旅行していると、効率の悪さにうんざりすることがあります。

ちょっと時間短縮するために新幹線でワープしたい、と思っても、一体どの区間で新幹線に乗るのがいいのかわからないですよね。

これから東北新幹線でワープするときのおすすめの区間を紹介しようと思います。

【東海道新幹線】青春18きっぷでワープするときはこの区間に乗れ 【東海道新幹線】青春18きっぷでワープするときはこの区間に乗れ

はじめに

東北本線は快速列車がほとんど走っていません。下手をすると、大宮から青森まで通過駅が一つもない場合すらあります。体感スピードが遅く、新幹線に乗ってしまいたい衝動に駆られる場面が多いかもしれません。

さらに、列車の乗り継ぎで待たされることも多く、30分、40分の待ち時間が随所に現れます。

そのため、いかに新幹線ワープを有効活用するかが重要な路線です。ちょっとのワープで数時間短縮することもありますから、ぜひマスターしたいところです。

東北新幹線には「新幹線Wダブルきっぷ」という割引きっぷが利用できる区間があります。このきっぷは2枚綴りの回数券なので、一人で往復利用するような使い方や、2人で片道利用するような使い方ができます。お得にワープできるのでぜひ検討してみてください。

メモ
新幹線Wダブルきっぷについて詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてください。
東北新幹線の自由席に安く乗れる「新幹線Wきっぷ」 東北新幹線の自由席に安く乗れる「新幹線Wきっぷ」

東京~新青森間の東北新幹線のうち、青春18きっぷでワープするときにリーズナブルな区間を紹介します。選定ポイントは、できるだけ安く、できるだけ速達効果が得られる区間です。

おすすめの順番に並んでいますから、紹介した順に、自分の旅行に組み込めないか検討していきましょう。

なお、新幹線は全て自由席または立席を利用することを前提にしています。

新幹線ワープの基礎知識は以下の記事を参考にしてください。

ゼロから解説!青春18きっぷで新幹線ワープをする方法

新幹線ワープでよく出てくる「特定特急料金」については以下の記事を参考にしてください。

特定特急券って何?自由席特急券との違いは? 特定特急券って何?自由席特急券との違いは?
モバトクが便利

モバイルSuicaを利用できる方は、自由席の定価以下の値段で利用できます。自由席と指定席は同額なので、事前に行程が決まる場合は指定席をとっておくのも良いでしょう。ただし、隣接駅間では指定席利用はできません。モバイルSuica特急券のことを「モバトク」と呼びます。

モバイルSuicaを利用するには対応する端末と会員登録が必要です。iPhoneの場合は年会費無料で利用できますが、Androidの場合は年会費1,050円が必要です。ただし、ビューカードで登録する場合は年会費不要です。

iPhoneを買った人必見!モバイルSuica特急券の要点 iPhoneを買った人必見!モバイルSuica特急券の要点

紹介する区間の一覧

おすすめ順 区間 運賃・料金 短縮時間 時間価値
1位 盛岡~八戸間 3,560円 [W] 1時間~4時間 890~3,560 円/時
(名目)
113~450 円/時
(実質)
2位 郡山~福島間 1,740円 [W] 0分~1時間 1,740 円/時~∞
3位 那須塩原~郡山間 3,040円 40分~1時間 3,040~4,560 円/時
4位 福島~仙台間 3,210円 [W] 40分~1時間30分 2,140~4,815 円/時
5位 仙台~一ノ関間 3,560円 [W] 1時間~2時間 1,780~3,560 円/時
6位 大宮~宇都宮間 3,210円 [タ] 30~40分 4,815~6,420 円/時
7位 宇都宮~郡山間 4,620円 約2時間 約2,310 円/時
8位 郡山~仙台間 4,950円 [W] 約2時間 約2,475 円/時
9位 盛岡~青森間 5,720円 [W] 2時間10分~6時間 953~2,640 円/時
(名目)
435~1,205 円/時
(実質)

運賃・料金は自由席利用時の定価を示しています。

記号説明
[W]:「新幹線Wきっぷ」の利用可能区間
(ただし、郡山~福島間は在来線用の「Wきっぷ」利用)
[タ]:「タッチでGo!新幹線」の利用可能区間(ICカードで直接乗車できます)

時間価値とは

「時間価値」は時間短縮にかかる費用を、得られる時間で割ったものです。

この数字が小さいほどコストパフォーマンスがよいことになります。

一般的には2,000~3,000 円/時が適当だと考えられています。

あなたは旅行先で自由に使える1時間を得るために、いくら払ってもよいと感じますか?

盛岡~八戸間

運賃・料金 3,560円(定価・モバトク同額)
3,150円(Wきっぷ1回分)
短縮時間 1時間~4時間
  はやぶさ号
はやて号
IGRいわて銀河鉄道
青い森鉄道
運転頻度 1本/時 10.5往復/日
所要時間 27~35分 1時間50分

この区間の在来線は青春18きっぷが使えないので、必ず追加運賃が必要です。

盛岡~八戸間はIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道を利用した場合でも、3,110円かかります。450円の追加投資で新幹線に乗ってしまえば、数時間の節約になります。Wきっぷを使えば、差額はわずか40円です。

安く済ませたいのならIGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道を使えばよいのですが、新幹線に乗ってもかかる費用は大差ありません。なので、おすすめというよりも、必ずワープしたほうが良いです。

北海道&東日本パス利用の場合

北海道&東日本パスを利用している場合は、IGRいわて銀河鉄道と青い森鉄道に乗るのに追加運賃はかかりません。

ですが、この区間は東京~青森間で一番列車の本数が少ない区間なので、待ち時間が数時間に及ぶことがあります。新幹線であれば1時間と待たずに乗れますので、3,000円以上追加で払っても充分お得感があります。

場合によっては二戸~八戸だけの新幹線利用で数時間短縮できることもあります。その場合は特定特急料金が適用になって1,470円で済みます。

北海道&東日本パスって何?18きっぷとはどう違うの? 北海道&東日本パスって何?18きっぷとはどう違うの?

はやぶさ号、はやて号は全車指定席ですが、盛岡以北の区間は自由席料金相当額の「特定特急券」を買えば空席に乗車することができます。モバイルSuica特急券(モバトク)を使うと、同額で座席を指定することもできます。

青春18きっぷでIGRいわて銀河鉄道に乗れるの? 【盛岡~八戸】青春18きっぷでIGRいわて銀河鉄道に乗れるの? はやぶさ号こまち号は全車指定席なのに指定席を取らないで乗れる? はやぶさ号こまち号は全車指定席なのに指定席を取らないで乗れる?

郡山~福島間

運賃・料金 1,740円(定価・特定特急料金)
1,670円(モバトク)
1,610円(Wきっぷ1回分)
短縮時間 0分~1時間
  やまびこ号
つばさ号
在来線
運転頻度 2~3本/時 1本/時
所要時間 14分 48分

東北本線を旅行していると、福島での乗り継ぎ時間が長い場合があります。そんなときはこの区間でワープすると効率がいいです。新幹線の本数は多いので便利です。

在来線を順調に乗り継げる場合は、この区間を新幹線に乗っても前の列車に追いつけません。

この区間は「新幹線Wきっぷ」がありませんが、在来線用のWきっぷに新幹線特急券を組み合わせて乗ることができます。往復ともにこの区間でワープできる保証はありませんので、使うとしたら2人で片道利用が良いでしょう。

モバイルSuica特急券(モバトク)は自由席のみ利用可能です。

那須塩原~郡山間

運賃・料金 3,040円(定価)
3,030円(モバトク)
短縮時間 40分~1時間
  やまびこ号
なすの号
在来線
運転頻度 1本/時 0.5~1本/時
所要時間 25分 1時間20~50分

そんなに長い区間ではありませんが、在来線の場合は、この区間内で必ず2回乗り換えとなります(黒磯と新白河)。そのため、距離の割に時間がかかることが多く、新幹線ワープで速達化しやすいです。

場合によっては、那須塩原~新白河間か、新白河~郡山間を新幹線に乗るだけで1時間短縮となることがあります。その場合は特定特急料金が適用になって1,390円(那須塩原~新白河間)や、1,650円(新白河~郡山間)で済みます。そうなればかなりの穴場です。

この区間にはWきっぷの設定はありません。

モバイルSuica特急券(モバトク)を使うと、同額で座席を指定することもできます。

福島~仙台間

運賃・料金 3,210円(定価)
3,130円(モバトク)
2,350円(Wきっぷ1回分)
短縮時間 40分~1時間30分
  やまびこ号 在来線
運転頻度 2~3本/時 1本/時
所要時間 20~30分 1時間15~23分

東北新幹線で一番おすすめなのがこの区間です。

東北本線を旅行していると、福島と仙台での乗り継ぎ時間が長い場合があります。そんなときはこの区間でワープするとかなり効率がいいです。新幹線は1時間に3本もありますから、さほど待たずに乗れます。

時間帯によっては、福島で40分以上も待たされるようなこともあります。新幹線を使えば、在来線がようやく福島を発車する頃に、仙台に着いてしまいます。

一方、在来線の乗り継ぎがスムーズに行く場合は、時間短縮は難しいです。在来線は1時間おきにしか走っていないので、40分短縮したくらいでは先行列車に追いつきません。

それでも、8割くらいの確率で1本先の列車に追いつけます。

この区間はWきっぷの割引率が特に高いので、ぜひ利用したいですね。往復ともに新幹線に乗ると決めてしまえば、一人でもWきっぷが使えます。

夕方以降に仙台から上り方面に行く場合、在来線を利用すると帰宅ラッシュに巻き込まれますので、それを回避する手段としても有用です。

モバイルSuica特急券(モバトク)を使うと、座席を指定することもできます。

仙台~一ノ関間

運賃・料金 3,560円(定価・モバトク同額)
3,150円(Wきっぷ1回分)
短縮時間 1時間~2時間
  やまびこ号
はやぶさ号
はやて号
在来線
運転頻度 1本/時 1本/時
所要時間 32分 1時間40~45分

この区間内にある、小牛田~一ノ関間の在来線は、時間帯によっては2時間近く列車がない場合があります。そうでなくても、一ノ関でかなり待たされることがあります。そういったときはこの区間でワープするのが良いでしょう。

スピード差で計算すると、1時間の短縮ですが、乗り継ぎの改善によって、2時間前を走る列車に追いつけることがあります。

この区間で新幹線に乗るときは、日中は やまびこ号、朝夕は はやぶさ号になります。どちらも仙台~盛岡間で各駅に停車する列車なので、スピードはほとんど変わりません。

はやぶさ号は全車指定席ですが、仙台~盛岡間の途中駅に停車する列車に関しては仙台~盛岡間に限って自由席特急券で空席に乗車できる特例があります。つまり、仙台~一ノ関間を利用する場合は自由席特急券でOKです。

モバイルSuica特急券(モバトク)を使うと、同額で座席を指定することができます。

在来線に乗ると、この区間の途中で日本三景の松島を見ることができますが、新幹線に乗ると見えなくなります。

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大宮~宇都宮間

運賃・料金 3,210円(定価)
3,140円(モバトク・タッチでGo!同額)
2,660円(スーパーモバトク)
2,610円または2,430円(お先にトクだ値)
短縮時間 30~40分
  やまびこ号
つばさ号
なすの号
在来線
運転頻度 3本/時 3~4本/時
所要時間 14分 1時間5~15分

在来線の乗り継ぎがうまく行き過ぎる場合は、これまで紹介した区間のワープは使いづらいことがあります。

この区間では在来線の本数が結構ありますので、ワープで前の列車に追いつかないということはまずありません。目当ての列車に乗り遅れてしまった場合などに、有効に使えることがあります。

14日以上前に行程が決まっているのなら、「えきねっとお先にトクだ値」が利用できます。これはインターネット限定のきっぷです。大宮~宇都宮間の指定席が2,610円か2,430円で利用できます(繁忙期・閑散期の料金区別があります)。

初めてでも簡単にわかる!えきねっとトクだ値の要点 初めてでも簡単にわかる!えきねっとトクだ値の要点

SuicaなどのICカード乗車券で直接新幹線に乗れる「タッチでGo!新幹線」の対象区間です。急遽ワープすることになった場合はきっぷの購入手続き無しで利用できるので便利です。ただし、事前にICカード側で新幹線を利用できるようにする設定が必要です。利用できるのは自由席のみで、3,140円です。

参考 タッチでGo!新幹線JR東日本

モバイルSuica特急券を利用できる方は、同額で席の指定ができます。また、スーパーモバトクの設定区間なので、前日までの購入ができるのであれば、2,660円で指定席が利用できます。

メモ
座席のアップグレードが目的なのであれば、在来線のグリーン車がありますから、そちらを利用したほうが良いです。在来線のグリーン車は平日は1,000円、土休日は800円で利用できます。距離の上限がありませんから、東京を通り越して東海道本線方面に乗り続ける場合でも同じ料金です。

宇都宮~郡山間

運賃・料金 4,620円(定価)
4,610円(モバトク)
短縮時間 約2時間
  やまびこ号
つばさ号
なすの号
在来線
運転頻度 3本/時 0.5~1本/時
所要時間 28~40分 2時間~2時間40分

2時間短縮したい場合で、これまで紹介した区間ではうまくいかないときは、この区間がおすすめです。

那須塩原~郡山間のときに説明したように、この区間内には短い距離で乗り換えが多いのでロスが発生しやすいです。この区間まで乗車距離を伸ばせば、宇都宮~郡山間ノンストップの速達型やまびこ号が利用できますので、効率が上がります。宇都宮、黒磯、新白河、郡山の4回の乗り継ぎロスが一気に吸収できます。

在来線の乗り継ぎが比較的スムーズに行く場合でも、うまくワープできると思います。

モバイルSuica特急券(モバトク)を使うと、座席を指定することもできます。

郡山~仙台間

運賃・料金 4,950円(定価)
4,920円(モバトク)
3,970円(Wきっぷ1回分)
短縮時間 約2時間
  やまびこ号 在来線
運転頻度 2~3本/時 1本/時
所要時間 35~45分 2時間20分~3時間

条件は宇都宮~郡山間とほぼ同じです。在来線でタイムロスが発生するような駅は福島の1駅くらいですが、福島で結構待たされることがあります。

値段はこっちのほうが張るので、基本的には宇都宮~郡山間をワープすれば良いと思います。Wきっぷを利用する場合はこちらのほうが安く済むので紹介しました。

モバイルSuica特急券(モバトク)を使うと、座席を指定することもできます。

盛岡~青森間

運賃・料金 5,720円(定価)
5,650円(モバトク)
5,450円(Wきっぷ1回分)
4,360円(お先にトクだ値)
短縮時間 2時間10分~6時間
  はやぶさ号
はやて号
IGRいわて銀河鉄道
青い森鉄道
運転頻度 1~2本/時 9.5往復/日
所要時間 1時間10分 3時間30分~4時間

盛岡~八戸間のワープは必須ですが、八戸~青森間はワープをしなくても大丈夫です。ですが、この区間まで一気にワープをしてしまえばかなりの時間短縮になります。

5,000円以上かかりますが、数時間節約できることを考えると、効率は良いです。在来線に乗るにも3,110円かかりますので、新幹線に乗ることによる追加額は2,610円しか掛かっていない計算です。

新幹線を利用する場合は新青森~青森間で奥羽本線に乗る必要がありますが、新青森での乗り換え接続時間はよく考慮されているので、大きくタイムロスが発生することもありません。

はやぶさ号、はやて号は全車指定席ですが、盛岡以北の区間は自由席料金相当額の「特定特急券」を買えば空席に乗車することができます。モバイルSuica特急券(モバトク)を使うと、座席を指定することもできます。

14日以上前に行程が決まっているのなら、「えきねっとお先にトクだ値」が利用できます。これはインターネット限定のきっぷです。盛岡~新青森間の指定席が4,360円で利用できます(繁忙期・閑散期の料金区別があります)。

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まとめ

東北本線の乗り継ぎは青春18きっぷ初心者にはハードルが高いと言われています。新幹線の乗り方も特例が多いので難しく感じるかもしれませんが、うまく乗りこなし方がわかると結構楽しいものです。是非挑戦してみてください。

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