楽しい会話をしたいのになぜか空気が悪くなる、なんて経験ありませんか?
実はグチには良いグチと悪いグチがあるのです。グチの言い方が間違っている人は、直ちに改めましょう。
グチを言うときに怒りの感情はいらない
「グチを言う=怒りをあらわにする」だと思っていませんか?
もちろん、怒りの感情をわかってほしいからグチを言うのですが、グチを言うのに怒りの感情は必要ありません。
そもそも「怒り」という感情は、人間を臨戦態勢に持っていくためのシステムです。何か戦わなくてはいけない状況が生じたときに馬鹿力を生み出すことができるようになっているのです。
しかし、現代社会では必ずしもその仕組みでうまくいくとは限りません。そもそも戦っても意味のない、刃向かいようのない敵がいっぱいありますし、我慢したほうが合理的なことも多いわけです。
そこで、我慢したときのストレスを別の方向に持っていく必要が生じます。原始的な考えでは、別のものに怒りを向ける、という手段がありますが、これは赤ん坊の行動です。大人のあなたには、もっと良い方法があります。
それはその怒りをネタに、他人と仲良くなることです。こんなことで本当にストレスが無くなるのかと思ってしまうかもしれませんが、人間の心はそうできているのです。
したがって、「グチを言う=仲良くなる」という図式が正しいのです。仲良くなるというところがポイントです。仲良くなるために怒る必要はありませんね。
自分はこういう人間なんだと知ってもらおう
では仲良くなるためにはどうしたらいいのでしょうか。
それにはお互いの人間性や個性といったものを共有するということがもっとも大事です。自分はこういう人間なんだよ、ということを明かすことで、お互いの仲が深まるわけです。
それを念頭に入れると、グチというのは、「おれは最近こういうことに腹がたったんだ」という感性、個性を教えてあげる、という作業です。それを聞いて、共感できるものなら共感してもらえるでしょう。
ただ問題は、必ずしも共感が得られないこともある、ということです。
共感が得られないと、ムキになってしまう人もいますが、それがトラブルの原因だと思います。そもそも、共感してもらえないのは、あなたに責任があるわけではありません。グチを言う側と聞いている側で価値観が一致しないからです。
もしも、自分が納得出来るかと関係なしに、なんにでも共感してくれる人がいるとしたら、その人はとてもつまらない人でしょう。自分の核になる明確な価値観を持っていないわけですから。
そういうわけで、まともな人間同士なら、無理に共感する必要もないし、共感してもらえなかったからと言って嘆く必要はありません。
大事なのは、自分はこういう人間である。あなたはこういう人間なんだね。と、互いの価値観を理解し合うことだと思うのです。グチはそのための手段にしましょう。
まとめ
グチをいうときは以下のことをよく考えましょう。
- グチは話している相手と、仲良くなるための手段である
- 怒りを持ち込む必要はない
- 共感してもらえなくてもムキにならない
人気YouTuberのヒカキンさんの動画を見てみて下さい。
この方はグチを言うのがとても上手です。全く不快な気分になりません。