旅先で思い通りに行かない!イライラを無くす方法

旅先で思い通りに行かない!イライラを無くす方法

あんな

この間の旅行で行ってきたところは期待ハズレで損した!

たかく

あはは。そういう時こそ楽しいんだよ

貴重な時間とお金を使って出かける旅行。できる限り楽しい気分で帰ってきたいものですよね。

でも、時には思い通り行かずにイライラしたり、残念な気分になったりすることもあります。そんなときはどうすればよいのでしょうか。

がっかり観光地

3大がっかり名所というものがあります。札幌の時計台、高知のはりまや橋、長崎のオランダ坂の3ヶ所がそうであると言われています。

札幌の時計台なんかは札幌のシンボルとして旅行のパンフレットによく使われています。これはその写真のとり方というか、イメージ戦略が先行しすぎているということもあるのですが、北海道の大草原の中にあるように勝手に想像してしまいます。

でも実際に行ってみると都会のビルに囲まれた場所にあるのです。それこそ東京で例えるならば、東京駅近くの丸の内周辺のようなロケーションです。それで東京からわざわざ出かけてきた観光客ががっかりして帰っていく、という話です。

でも、私はそういう場面に至ってもがっかりしません。

というのは、現場に行くまでがっかりするということを知らなかったからです。がっかりした、というのは現地に行ったからこその感想なのであって、これは旅行に出かけない人にはわかりません。「期待して行ったけれども、期待通りじゃなかったな。」そういう感想を得られただけでものすごい収穫だと思います。

予定がめちゃくちゃになったときは

台風

夏、九州に出かけたときのことです。ちょうど台風が接近して、泊まった町の周辺の鉄道が終日ストップしてしまいました。駅員に聞いたところ、その路線の架線(電線)が二十数箇所も寸断されている、ということでした。流石にこんなひどい状況にあったことは今までありませんでした。

幸いにそのときはその町に2連泊する予定でしたので、家に帰れなくなった、とまでは思いませんでしたが、その日一日鉄道であちこち出かける予定でしたので、その予定は全部パーです。普通なら「何でこんな目に合わなくちゃいけないんだコンチクショー」と思ってしまうところでしたが、私はニコニコしていました。当初の予定ではこの町を観光するつもりはなかったけれど、1日あればいろいろ行けるかもな、と。

それから調べてみると、その町はさほど歴史のある町ではないらしく、観光地らしい観光地がほとんどないことがわかりました。それで納得しました。この町を観光するという話はあまりガイドブックに出てこないし、実際自分も観光するつもりにならなかったということを。あくまで泊まるときの利便性が良いと言うだけで泊まることにしただけの町なのです。

予定通りの旅をこなして帰っていたら、そういうこの町の特徴を実感することはなかったでしょう。これは収穫の一つでした。

アクシデントをアクティビティに

翌日、鉄道は何事もなかったかのように走っていました。台風が来てあれほど被害にあっているのに、1日で全面復旧したのです。よく考えると九州は毎年幾つもの台風が来るために、こういうことは日常茶飯事で、慣れているのではないかと思いました。冬の雪国では鉄道が大雪に強いという知識はありましたが、九州では台風に強いという知識をそこで初めて得ることができました。

というわけで、丸一日計画がパーになったのに、不愉快な感情は一切起こりませんでした。むしろ、良い体験ができたとさえ思っています。このように、アクシデントでさえ旅のアクティビティの一部だと考えれば、イライラして帰ってくるなどということはほとんど無くなるのではないでしょうか。

stop

思い通りにいかないことも一つの体験

旅の目的は体験することです。思い通りに行かないことも、また体験です。

思った通りに行く旅行よりも、思い通りに行かなかった旅行のほうが、貴重な体験を提供してくれているのではないでしょうか。思い通りに行かないという状態は自分では作り出せませんからね。

あんな

なんだか禅問答みたい

たかく

なかなか難しい話だったかな

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