あんな
たかく
青春18きっぷは普通のきっぷと違うルールがたくさんあります。その中でも日付の変わり目についてはちょっとわかりにくいかもしれません。
もくじ
基本は0時から24時まで
青春18きっぷは5回分がセットになって販売されています。この5回分は1枚のきっぷに印刷されていて、物理的に切り離すことはできません。いっぽう、それぞれの分について、何月何日に使用するかは使用当日に決めることができます。
その日に使うことを決めて、日付の記入(押印)を受けたあとは、その日1日が乗り放題となります。
問題はその1日というのが何時から何時までなのか、ということです。
普通のきっぷでは、その日の始発列車から最終列車までの時間を1日として取り扱います。ところが、青春18きっぷに関しては、基本的に0時から24時までが1日となります。こよみ通りにきっちりとはかられるわけです。
東京と大阪付近は例外的に終電まで
基本的には0時から24時までが1日という扱いですが、例外はあります。
東京と大阪付近の一部のエリアでは、日付が変わったあともその日の最終電車まで有効となります。このエリアのことを、専門的には「電車特定区間」と呼びます。
東京の電車特定区間は東京都内とその近県の一部にまたがります。大阪の電車特定区間も大阪府内とその近県の一部にまたがります。
このエリア内では、その日の0時から翌日1時台の最終電車まで使えることになります。つまり青春18きっぷ1回分で、25時間ちょっとの間、有効となります。
乗っている間に有効期間が切れたらどうするの?
0時きっかりに有効日が切り替わるということは、当然乗っている最中に当たることもあります。そういった場合はどうなるのでしょうか。
普通のきっぷでは乗車中に有効期間が切れてしまっても、途中下車しなければ最終目的地まで使用することができます。
ところが、青春18きっぷについては例外的に、「0時を過ぎて最初の停車駅まで有効」というように定められています。
横浜 | 23:31 |
---|---|
戸塚 | 23:43 |
大船 | 23:49 |
藤沢 | 23:53 |
辻堂 | 23:57 |
茅ヶ崎 | 0:01 |
平塚 | 0:06 |
例えば、この表の列車の場合は、0時を過ぎて最初の停車駅は茅ヶ崎です。横浜から平塚まで乗車する場合は、青春18きっぷは茅ヶ崎まで有効となり、茅ヶ崎~平塚間の運賃が別途必要となります。
このように、うっかり乗車中に有効期間が切れるということがおこります。有効期間が終わってしまった場合は、翌日の分の青春18きっぷを使い始めるか、乗越運賃を払うことになります。
翌日も青春18きっぷを使うつもりであれば、最初に降りる駅で日付を入れてもらえば済むので簡単です。ですが、必ずしも翌日も使うとは限らないでしょう。日付が変わってから最終電車までの間に2,370円分も乗ることはまずありえないので、翌日出かけるつもりがないのに、1回分を使ってしまうのはもったいないです。
なので、基本的には乗越運賃を別に払うことになります。
たかく
日付をまたいだ場合の精算方法
乗車中に日付が変わった場合は、0時を過ぎて最初の停車駅まで青春18きっぷが使えます。それ以降も乗り続ける場合はその駅から最終目的地までのきっぷが必要です。例えば定期券や回数券などを持っているのであればそれが使えます。
何も持っていない場合はあらかじめきっぷを買っておくというのが本来の方法ですが、これはおすすめしません。下車駅で精算するほうが楽です。
あらかじめきっぷを買ってしまうと、予定を変更して日付が変わる前に旅行が終了した場合に厄介なことになります。必要なくなったきっぷを払い戻すには220円の手数料がかかりますので、もったいないです。
0時を過ぎて最初に停まる駅から下車駅までの運賃を、降りるときに改札窓口で払いましょう。
精算額を調べるのは結構めんどう
「0時を過ぎて最初の停車駅まで有効」とは単純明快な決まりですが、実際には結構厄介です。
乗った列車によって、乗り越し精算額が変わってしまいますし、降りる用もない駅の発車時刻を調べる必要があるからです。
たとえば、当サイトでおすすめしているジョルダンの検索結果で上記のように調べたとします。
このばあい、0時を過ぎて最初の停車駅は水戸ではありません。
よく考えればわかると思いますが、0時を過ぎてから1時間5分も止まらずに走っているわけがありませんよね。実際には途中に止まるどこかの駅で0時を回るはずです。
こういうときに役立つのが市販の時刻表です。
紙の時刻表では、その列車の停車駅の発車時刻が全て載っていますから、0時をすぎる駅はひと目でわかります。
この場合は、0時を過ぎて最初に停まる駅は佐貫駅だということがわかりました。
ここまで調べたらあとはアプリに戻ります。佐貫駅0時出発で水戸駅までの行程を検索し、佐貫から水戸までの運賃を調べればOKです。
水戸駅で降りるときに、佐貫から別運賃であることを説明し、その額を支払いましょう。
ついでに説明しておきますが、その次の土浦駅0時46分着の列車に乗る場合、青春18きっぷが有効なのは取手までです。取手までは先ほど説明した電車特定区間なので、日付が変わっても青春18きっぷが有効です。この場合は取手から土浦までが別途運賃となります。
青春18きっぷ向けの乗換案内サービスが超便利 旅行に持っていくならこれだ!時刻表の選び方終電間際から使い始める場合
これまで説明してきたのとは逆に、日付が変わるタイミングで青春18きっぷを使い始める場合について考えてみましょう。
この場合は0時から有効で、例外はありません。電車特定区間かどうかは関係ありません。
基本的には0時を過ぎて最初に発車する列車から乗ることができます。乗車中に日付が変わる場合は、0時を過ぎて最初の停車駅までのきっぷが必要です。
駅で青春18きっぷに日付を入れてもらうときは、必ず日付を確認してください。日付が変わる前後の時間帯は2日分のスタンプが用意してあります。
乗車中に日付が変わる場合は最初に降りる駅で日付を入れてもらいます。この場合は0時をすぎる駅までのきっぷが必要です。ICカード乗車券で入場すると処理が必要になりますので少し面倒です。ICカード取り扱い駅以外でこれを申し出た場合は、次回以降ICカード対応駅で処理をしてもらう必要があります。
なので、あらかじめ日付が変わる駅を調べておき、その駅までのきっぷを買って入場するとよいです。
終電で出発しよう!青春18きっぷを最大限活用する方法まとめ
青春18きっぷは普通のきっぷと違って、0時きっかりに日付の扱いが変わります。
乗り越しをする場合は少し面倒な計算が必要になります。そのためにも紙の時刻表の使い方を是非マスターしましょう。
参考 青春18きっぷお得なきっぷ詳細情報|JR東海