【盛岡～八戸】青春18きっぷでIGRいわて銀河鉄道に乗れるの？

あんな

東北本線で青森の方に行こうとすると
「いわて銀河鉄道」っていうのに乗らないといけないっぽいんだけど
青春18きっぷは使えるのかな？

たかく

残念。18きっぷは使えないんだ

青春18きっぷの使い方には色々なルールがあってややこしいので、初心者の方にはよくわからないことも多々あるのではないでしょうか。

今回は、岩手県にある「IGRいわて銀河鉄道」に青春18きっぷで乗れるのか、という問題を解説したいと思います。

実際に乗るときはどうしたらいいのか、また、回避する方法について解説します。

1 青春18きっぷは使えない
2 IGRいわて銀河鉄道に乗るときは
3 IGRいわて銀河鉄道に乗らない方法
4 北海道＆東日本パスを使えばIGRいわて銀河鉄道にも乗れる

青春18きっぷは使えない

結論から申し上げますと、IGRいわて銀河鉄道には青春18きっぷで乗ることは出来ません。特例も裏技もありません。

わかりにくいのは、JR花輪線が盛岡から出ているように見えることです。花輪線の列車はすべて盛岡まで乗り入れていますが、盛岡～好摩間はあくまでIGRいわて銀河鉄道として運転されていますので、この区間に関しては青春18きっぷを使用することはできません。

また、隣接する青い森鉄道には、青春18きっぷで通過できる特例があるのでややこしいのですが、IGRいわて銀河鉄道には一切関係ありません。

2017年8月1日それってJR線？青春18きっぷで乗れる路線、乗れない路線

IGRいわて銀河鉄道に乗るときは

では青春18きっぷを使用して旅行している人が、IGRいわて銀河鉄道に乗りたいと思った場合はどうすればよいのでしょうか。それは簡単な話で、18きっぷを持ったまま、別途IGRの運賃を支払えばよいのです。

なお、IC乗車券の類や、クレジットカードなどを使用することはできません。現金払いのみです。

盛岡からJR花輪線に乗る場合

JR花輪線の列車は盛岡駅に乗り入れていますが、盛岡～好摩間はIGRいわて銀河鉄道線を通ります。

18きっぷとは別に、盛岡～好摩間の運賃660円が必要です。盛岡駅の改札はJRとIGRで別れていますので、IGRの券売機で好摩までの乗車券を買ってください。

同じくJR線と直通運転をしている、東京メトロ千代田線や福岡市地下鉄空港線と似たような扱いです。

JR花輪線から盛岡まで乗る場合

18きっぷとは別に、好摩～盛岡間の運賃660円が必要です。ところが、JRの車両がそのまま直通してしまうので、事前にきっぷを購入することができません。盛岡駅の改札はJRとIGRで別れていますので、精算所で18きっぷを提示して、好摩からの運賃を払ってください。

もしくは、花輪線の列車の車掌さんに申し出れば、車内で精算することも可能です。

盛岡から八戸まで乗る場合

盛岡～目時間はIGRいわて銀河鉄道、目時～八戸間は青い森鉄道となっています。この区間では直通のきっぷを発売していて、合わせて3,110円かかります。盛岡駅の改札はJRとIGRで別れていますので、IGRの券売機で八戸までの切符を買ってください。

後述しますが、この区間を移動する場合は新幹線に乗ってしまうのがおすすめです。

八戸から盛岡まで乗る場合

盛岡～目時間はIGRいわて銀河鉄道、目時～八戸間は青い森鉄道となっています。この区間では直通のきっぷを発売していて、合わせて3,110円かかります。

八戸駅の券売機で盛岡までの切符を買ってください。八戸駅の改札はJRと青い森鉄道が一緒になっているので、青春18きっぷでも通過できてしまいますが、あらかじめきっぷを買うのが原則です。やむを得ない場合は、盛岡駅の精算所で事情を申し出て精算することも可能です。

IGRいわて銀河鉄道に乗らない方法

ところで、青春18きっぷで旅行しているのなら、IGRいわて銀河鉄道に乗らないという選択肢も考えられます。

盛岡から青森・北海道方面

盛岡～青森間を素直に移動するならば、新幹線並行区間のIGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道経由が考えられますが、この区間に乗ろうとすると別運賃が3,110円もかかるため、一日2,410円の18きっぷ利用者からしたらかなり痛い出費となります。

そこで、JR在来線で迂回するルートを考えると、花輪線で大館に出て、奥羽本線で青森へ至るというルートが第一に上がります。先ほど紹介したように、盛岡から花輪線に乗るときは660円が別途かかりますが、このくらいの出費であればさほど痛くはないでしょう。

盛岡～青森間はIGR・青い森鉄道経由だと203.9km、花輪線・奥羽本線経由だと209.8kmと、距離はほぼ同じです。

ただし、花輪線も奥羽本線も本数がかなり少ない上に、大館駅での待ち合わせ時間が数時間に及ぶこともあるので、うまいこと使えない場合もあります。

IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道経由では盛岡～青森間は最速4時間半ですが、花輪線・奥羽本線経由では最速5時間半で移動できます。

東京・福島方面から青森・北海道方面

福島よりも南側から青森を目指すのであれば、奥羽本線を使うという選択肢があります。このルートであれば全区間JR線なので、青春18きっぷだけで旅行することができます。

ただし、奥羽本線は全体的に列車の本数が少なく、乗り継ぎの悪い部分も多々あるので、東北本線ほどスムーズには行きません。

東北本線・盛岡・IGRいわて銀河鉄道・青い森鉄道経由では東京～青森は16時間ですが、奥羽本線・山形・秋田経由では18時間かかります。いずれにせよ丸1日かかります。

東京・福島方面から野辺地・八戸

八戸～青森間の青い森鉄道には、青春18きっぷで通過利用できる特例が存在します。そのため青森側から回り込めば、野辺地や八戸へ追加運賃を払うことなく、行くことができます。

ただし、東京方面から行く場合はとんでもなく遠回りになることを覚悟しなくてはいけません。始発列車で東京を出発しても、青森に着く頃に最終列車になってしまいますので、東京から野辺地や八戸までその日のうちにたどり着くことはできません。そうすると途中で宿泊する必要が出てくるわけですが、そんなことをするくらいだったら新幹線に乗ったほうが良いと思います。