あんな
たかく
なれない人にはおすすめできないかな
東京~岡山間を青春18きっぷで移動すると12時間かかります。移動だけで1日潰れる覚悟が必要ですが、急ぐ気がなければゆったり旅行できます。
乗車区間がJR3社にまたがり、大都市圏を3つも通るので、各地の事情も様々です。
まる1日費やす以上、思わぬ失敗をしたり、残念な旅行となってしまうと痛いので、よく事情を調べてから行うようにしましょう。
もくじ
まずは基本的なデータ
東京~岡山間は、東海道本線と山陽本線をひたすら乗り継げば到着します。
東京~神戸間が東海道本線、神戸~岡山間が山陽本線です。
新幹線は新大阪で路線名が変わりますが、在来線は神戸で変わります。
ただ、神戸で乗り換える必要はなく、現地でも大阪~姫路間が「JR神戸線」という連続した名称(愛称)で案内されています。
普通に利用する分には路線名の違いを認識する必要はありません。
基本的に一本道ですが、途中でルートが二手に分かれる場所があります。山陽本線をそのまま真っすぐ行くルートと、途中で赤穂線を通るルートです。
どちらを選んでも距離は大差ありませんが、赤穂線のほうが20分ほど余計にかかります。ただ、列車の順序の関係で、赤穂線を通ったほうが早く着くことがあります。
なので、この2つのルートは両方とも候補に入れて行程をたてると効率的です。
赤穂線はもともと山陽本線の輸送を補完するために計画されたので、どちらも距離に大差はありません。
実際の距離は赤穂線のほうが短いのですが、運賃計算に使う距離は山陽本線のほうが短いという、ややこしいことになっています。
山陽本線 | 赤穂線 | |
---|---|---|
区分 | 幹線 | 地方交通線 |
営業キロ | 60.6 km | 57.4 km |
運賃計算に 使う距離 |
同上 | 換算キロ 63.1 km |
所要時間 | 約1時間 | 約1時間20分 |
山陽本線のほうが高速で運転できるので、所要時間は山陽本線のほうが短くなっています。
ちなみに、相生~東岡山間は選択乗車ができるので、山陽本線経由の乗車券でどちらのルートを乗ることもできます。
行程は、ばらつきがありますので、平均値と標準偏差を示します。
具体的な時刻は各自で調べてください。
くだり(東京→岡山)
乗り継ぎパターンは1日あたり、山陽本線経由9本、赤穂線経由7本があります。
所要時間 | 11時間55分 ± 15分 |
---|---|
列車間隔 | 45分 ± 20分 |
所要時間 | 12時間15分 ± 20分 |
---|---|
列車間隔 | 60分 ± 30分 |
東京→岡山の時刻を調べる
のぼり(岡山→大阪)
乗り継ぎパターンは1日あたり、山陽本線経由8本、赤穂線経由9本があります。
所要時間 | 12時間00分 ± 15分 |
---|---|
列車間隔 | 50分 ± 15分 |
所要時間 | 12時間20分 ± 10分 |
---|---|
列車間隔 | 50分 ± 15分 |
岡山→東京の時刻を調べる
移動だけで1日つぶれる覚悟はあるか?
青春18きっぷは全国どこでも格安でJRに乗れます。そのため、交通費を節約する手段として人気です。
とはいえ、全国どこでも18きっぷで自由に行けると思っていると大間違いです。
新幹線に比べるととんでもなく時間がかかり、肝心の旅行先での時間がなくなってしまいますので、所要時間についてはしっかり考えておかなければなりません。
東京~岡山間は12時間かかりますので、ほぼ1日潰れる覚悟が必要です。
1泊2日の旅行で往復するとすると、けっこうな弾丸旅行になります。始発列車から最終列車までフル活用すると、1日目の夕方暗くなる頃に着いて、2日目の昼頃まで現地に滞在することができます。
帰りは遅くとも昼前に出発しないといけないので、精神的にきついです。
青春18きっぷを利用するのは片道にとどめておいて、帰りは新幹線や飛行機を利用するのも合理的な選択です。
往復とも青春18きっぷを利用するのであれば、2泊3日以上のゆとりはほしいところです。
たかく
時間が売るほどある人からすれば、かなり魅力的なバイトになると思います
快速の運転は各地で様々
青春18きっぷでは快速列車にも乗ることができるので、長距離旅行をするならできるだけ快速列車を活用したいところです。
東海道本線は快速の運転が多い路線です。そのため、青春18きっぷでの旅行が大変便利で快適になっています。
東京~大阪間のうち、東京付近と名古屋付近、大阪付近は快速がたくさん走っています。
ただし、各地で事情が大きく異なりますので注意が必要です。
東京は普通列車が早い
東京周辺の東海道線は運転系統が複雑です。
基本的には、「普通列車」が快速のようなものだと思っておけば大丈夫です。普通列車とはいえ、都内から横浜市内にかけて、途中の駅を結構通過します。
たかく
快速というものもありますが、普通列車とあまりスピードは変わりません。
詳しい事情は以下の記事を参照してください。
実用的に使えます!東京~名古屋を18きっぷで名古屋は快速が早くて便利
豊橋~大垣間では快速列車が便利です。
特別快速、新快速、快速の3種類の快速がありますが、停車駅の差はごくわずかです。
この区間の普通列車は尋常ではないほど時間がかかるので、乗らないようにしましょう。
朝夕の一部時間帯には浜松や米原まで直通運転するものもありますが、延長区間はすべて各駅に止まります。
詳しい事情は以下の記事を参照してください。
実用的に使えます!東京~名古屋を18きっぷで大阪は圧倒的に新快速が便利
米原~姫路間は新快速が圧倒的に便利です。
この区間は、一部の例外を除いて、大抵の場合は新快速が最速列車となります。そのため、その他の快速や普通列車に乗る必要はありません。
この区間は基本的に新快速だけ選んで乗るようにしましょう。
詳しい事情は以下の記事を参照してください。
速くて便利!大阪~名古屋を18きっぷでこれまで説明したことをまとめると以下のようになります。
途中駅を通過する | すべての駅に止まる | ||
---|---|---|---|
最速 | 途中で抜かれる | ||
東京地区 (東京~熱海) (新宿~小田原) | 特別快速 (16) 快速アクティー (15) | – | 京浜東北線 横須賀線 |
快速 (11) 普通 (11) | |||
名古屋地区 (豊橋~大垣) | 特別快速 (20) 新快速 (19) 快速 (17~18) | – | 普通 |
大阪地区 (米原~姫路) | 新快速 (51) | 快速 (19~24) | 普通 |
カッコ内の数字は通過駅の数を示す。
同じ枠に入っているものは、ほぼ同じものだと認識してください。
あんな
静岡は各駅停車しかないけど裏技が
熱海~豊橋間については快速はなく、ほとんどすべての列車が、各駅に停まる普通列車です。
ただし、時間帯によっては「ホームライナー」というものが利用できることがあります。これは通勤ラッシュ時に別料金を払うことによって座席を確保できる列車です。快速とはついていないのですが、結構な数の駅を通過して走ります。特急型車両が使われますが、普通列車扱いなので、青春18きっぷで利用することができます。
利用する際には330円の乗車整理券が必要です。
330円追加で払うだけで、特急のような列車に乗れるので大変お得です。ただ、平日のラッシュ時を中心に走っているので、利用するのはなかなか難しいかもしれません。
ホームライナーがいつ走っているのかは市販の時刻表で調べてください。
基本的には静岡地区は普通列車での移動になると思ってください。
関ヶ原は各駅停車で我慢
大垣~米原間では、各駅に停まる普通列車しかありません。
この区間ばっかりは諦めて普通列車を利用するしかありません。
朝と夕方には名古屋方面から新快速などが乗り入れますが、この区間ではすべて各駅に止まります。
姫路~岡山間は普通列車のみ
姫路~岡山間は、これまた快速列車などがありません。
この区間は、すべての駅に停車する普通列車に乗ることになります。
ここを回避する裏技は存在せず、所要時間も1時間以上かかるので、最大の難所と言えます。
朝夕は大阪方面から播州赤穂まで直通の新快速がありますが、姫路以西はすべての駅に停車します。ごく一部、上郡まで直通の新快速もありますが、東京~岡山間の旅行で当たることはありません。
やや変則的な運行に注意
行程は基本的に1本道ですから、ひたすら同じ方向に乗り継いで行けば到着します。
ただ、列車の行き先に多少気をつけないといけない箇所がいくつかあります。
途中の駅で降りないと、別の路線に入ってしまいます。
(上り)姫路から東京方面の新快速
大阪の新快速は、複数の路線にまたがって運行しているため、すこし複雑な運転系統となっています。
特に、姫路から東京方面に向かう場合は、乗る列車の行き先に注意が必要です。
乗換駅となる米原駅が終着となる列車はほとんどなく、「長浜」ゆきや「近江塩津」ゆき、もしくは「敦賀」ゆきに乗ることになります。「敦賀」ゆきには湖西線経由と琵琶湖線経由の2種類があり、このうち琵琶湖線経由のものしか米原駅を通りませんので注意が必要です。
実際に乗るときは「米原方面」の表示をきちんと確かめて乗るようにしてください。
また、車内に貼ってある路線図では米原の位置がわかりにくいので注意してください。以下で車内に貼ってあるものと同じ路線図が見れます。
参考 JR京都線・JR神戸線・湖西線・JR宝塚線路線図:JRおでかけネット逆に、米原から発車する下り新快速は必ず京都・大阪方面に向かうので安心です。
たかく
(下り)姫路から岡山方面
姫路~岡山間では、やや複雑な運行系統となっているのでその点について理解する必要があります。
姫路~相生間では、日中は赤穂線直通列車しか走っていません(上図で黄色の線)。
通常、山陽本線をひたすら乗り継いでいけば着くはず、と思ってしまいますが、うっかりすると赤穂線に入ってしまいます。
また、乗換駅の相生が途中駅となりますので、上り(岡山→姫路)の場合は座るのが難しいです。
あんな
2回乗り換えがあるのね
一方、朝夕は岡山~姫路間の山陽線を走り通す列車があるので安心です。
混雑に注意
東海道本線、山陽本線は日本の大動脈で、どの区間もそれなりの本数が走っているので、青春18きっぷ初心者でも乗りやすい路線です。
ただし、そのぶん利用客も多いので、混雑はある程度覚悟しなければなりません。
特に、上郡~和気間の船坂峠は、東京~博多間でも最も列車の走る頻度が低い区間ですので、特に注意が必要です。
18きっぷのシーズンになると、相生~岡山間のローカル列車に大勢の乗客が集中し、大変な混雑になることもあります。
たかく
東京→岡山の場合
熱海
東京方面から来ると、熱海で大幅に両数が減るので注意が必要です。
最悪の場合、15両から3両になるので、大混雑に見舞われることもあります。
その場合は、躊躇なく1本見送ることをおすすめします。
熱海駅には何がある?熱海駅途中下車ガイド興津
熱海方面から興津で折り返す列車はありませんが、興津始発の静岡方面の列車が多数あります。
そのため、あえて終点まで行かずに、興津で後続の始発列車に乗り換えると座りやすいです。
ただし、後続の列車が興津始発ではないこともありますので、きちんと時刻表で確かめる必要があります。
興津駅は一見なにもないけど実はコンビニがある静岡
静岡で乗り換えになる場合は、1分や2分などの大変短い乗り継ぎ時間となることがあります。この場合、座ることは絶望的ですから、対策が必要です。
静岡で乗り継ぐよりかは、静岡を超えて運転する列車を狙って乗車するとよいでしょう。静岡で乗り継ぐ場合は1本見送るのがよいですが、後続の列車は静岡始発ではないことが多いので注意が必要です。
島田
熱海方面からは島田行きの列車が多数運行されていますが、島田から乗り換えの列車は島田始発ではありません。
島田行きの列車に乗った場合は、終点まで行かずに、後続の列車の始発駅を時刻表で確認して乗り換えると良いです。
浜松
浜松では特段注意点はありません。
乗り継ぎ時間が2~3分以内しかない場合や、ラッシュ時以外は普通に座れるはずです。
豊橋
豊橋から名古屋・大垣方面は編成両数も多く、始発列車であることが多いので、座れない心配はないでしょう。
大垣
大垣~米原間は列車の頻度が少なく、両数も少ないことが多いので、混雑しがちです。
1本見送ると30分後になりますが、大垣~米原間の所要時間は35分間に過ぎないので、我慢して立って乗車することをおすすめします。
米原
米原から大阪方面の新快速は始発列車ではありませんが、米原で空の車両を連結するので簡単に座れます。ほとんどの場合、同じホームの向かい側の乗り換えになるので楽です。
←播州赤穂・姫路 | 長浜・敦賀→ | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
┌ | 米原から連結 | ┐ | ┌ | 北陸線から直通 | ┐ | ||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
転換 クロス |
🚻 | 🚻 |
8号車と9号車の間は、車内での通り抜けができません。
🚻=トイレ
前よりの8両が、米原から連結する車両です。
姫路
姫路では、新快速の12両から、一気に4両編成になりますので、かなりの混雑になります。
とはいえ、姫路~相生間は19分間の乗車にすぎないので、この区間で座るために乗る列車を変えるのは効率が悪いです。本当の勝負は相生で座れるかどうかなので、この区間は立って乗車するつもりでいればいいでしょう。
朝夕の一部時間帯には、姫路で乗り換え不要の列車もありますので、うまく活用すると快適です。
相生
日中は相生でも乗り換えになりますが、ここで座れるかどうかはなんとも言えません。確実に座りたいのであれば、1本前の列車で相生に到着しているのが良いです。
たかく
相生で座れなかった場合は、岡山まで席が空くことは期待できません。岡山まで1時間以上立ちっぱなしになりますから、要注意箇所です。
相生~岡山間は、山陽本線よりも赤穂線のほうが空いているので、座りやすいです。
岡山→東京の場合
岡山
岡山から姫路方面へは、岡山始発の場合と、他の方面から直通の列車の場合があります。直通列車の場合は座るのが難しいかもしれませんので、岡山始発の列車を選んで乗ると良いでしょう。
相生
日中は相生で乗り換えになりますが、赤穂線からの直通なので、座るのは難しいです。
1本次の列車を待っても、始発列車ではないので、座れる保証はありません。姫路までは20分なので、我慢して立って乗車するのがベターです。
もしくは、10分先の網干まで行くと始発列車がありますので、それに逃げ込むことも可能です。
姫路
姫路から大阪方面は座れないということはないでしょう。
新快速は基本的に姫路始発で、12両編成です。
途中の野洲どまりの新快速に当たることがありますが、特段用事がなければこれに乗ってしまうことをおすすめします。
終点の野洲で米原行きの普通列車に接続があり、後続の新快速よりも先に米原に到着します。そうすると大垣方面への列車の席取りも、かんたんになります。
米原
米原からはすべて始発ですので、座るのは一見容易に思えるかもしれません。ただ、新快速から大垣方面の列車に乗り換える人は大勢いる上、必ず階段を使った乗り換えになり、通路が渋滞します。そのため、米原駅の構造を熟知していないと出遅れます。
新快速は12両ですが、大垣方面の列車は4両か6両です。思った以上に詰め込まれることになりますので、油断できません。
1本見送ると30分後になりますが、米原~大垣間の所要時間は35分間に過ぎないので、我慢して立って乗車することをおすすめします。
同じ時間をかけるならば、浜松か静岡あたりで1本見送ったほうがよほど効率は良いです。
大垣
大垣から豊橋方面は編成両数も多く、始発列車であることが多いので、座れない心配はないでしょう。
豊橋
夕方のラッシュ時を除けば座るのは難しくないでしょう。
ラッシュ時でも1本見送ればかんたんに座れます。
豊橋止まりの快速に乗っていると、途中の岡崎や蒲郡で浜松行の普通列車を追い抜くことがあります。この場合、豊橋まで先行しても結局追い抜いた列車を待つことになることもあるので、あらかじめ乗り換えておくのが得策です。岡崎~豊橋間の普通列車はすいていることが多く、穴場です。
浜松・静岡
静岡で乗り換えになる場合は、1分や2分などの大変短い乗り継ぎ時間となることがあります。
この場合、座ることは絶望的ですから、あきらめるか、1本見送るなどの対策が必要です。1本見送っても10分~20分余計にかかるだけですみます。
熱海
熱海からは編成両数が長くなるので、座るのは難しくありません。
階段付近の車両だけ混雑していることもありますが、端の方まで歩いていけばガラガラです。
【18きっぷ】東海道線で座るための時刻表の読みこなし方車両設備は区間によってバラエティーに富んでいる
東京より西の方面は車両面で恵まれていることが多いです。ただし、静岡地区はどうしてもロングシートに長距離乗る必要があります。
青春18きっぷ初心者の間ではこの静岡地区が耐えられない、という話がよく出るのですが、青春18きっぷを使いこなす上での登竜門とも言えますので、頑張ってください。
ちなみに、トイレはほとんど全ての列車についていますのでその点は安心です。静岡地区ではトイレのない列車もありますが、途中下車したところで20~30分後には次の列車がありますので、全く問題ありません。
一方、行程の半分以上を占める、豊橋~岡山間はすべて転換クロスシート車両で旅行することができます。
JR西日本としては標準的な設備ですが、青春18きっぷで乗れる列車としては、割と快適な方です。
東京~熱海間
東京~熱海間は、E231系とE233系という車両が使われています。この2つは製造時期の違いが主で、接客設備に違いはさほどありません。
10両編成の列車と15両編成の列車があります。
座席はほぼロングシートですが、編成中の一部車両にボックスシートがあります。E231系よりもE233系のほうがボックスシートのある車両が多くなっています。また、全列車にグリーン車が連結されています。
静岡地区は車両に恵まれていないので、座席にこだわりがある人はこの区間でグリーン車に乗ると良いです。
グリーン料金は平日1,000円、土休日800円です。
一部の列車は熱海を超えて、沼津まで乗り入れるものもあります。
15両編成の列車の場合は10両の基本編成と5両の付属編成が連結されます。10号車の隣が11号車です。このとき、E231系とE233系の区別はなく、別々の形式が連結されることもあります。
途中の平塚で5両の付属編成を連結、切り離しするものもあります。切り離される方の車両に乗ってしまわないように注意してください。
G車=グリーン車
🚻=トイレ
←沼津・熱海 | 東京・高崎・宇都宮→ | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
セミ クロス |
セミ クロス |
ロング シート |
G車 | G車 | ロング シート |
ロング シート |
ロング シート |
ロング シート |
ロング シート |
🚻 | 🚻 | 🚻※ | 🚻※ |
※6号車と10号車のどちらか一方にトイレがついています。
←沼津・熱海 | 東京・高崎・宇都宮→ | |||
---|---|---|---|---|
11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
ロング シート |
ロング シート |
ロング シート |
セミ クロス |
セミ クロス |
🚻 |
←沼津・熱海 | 東京・高崎・宇都宮→ | ||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 |
セミ クロス |
セミ クロス |
ロング シート |
G車 | G車 | ロング シート |
ロング シート |
ロング シート |
セミ クロス |
セミ クロス |
🚻 | 🚻 | 🚻※ | 🚻 |
※6号車にトイレがついていない編成もあります。
←沼津・熱海 | 東京・高崎・宇都宮→ | |||
---|---|---|---|---|
11 | 12 | 13 | 14 | 15 |
ロング シート |
ロング シート |
ロング シート |
セミ クロス |
セミ クロス |
🚻 |
熱海~浜松間
熱海~浜松間は、211系と313系という車両が使われています。どちらもすべての車両がロングシートです。
313系はJR東海の標準車両で、いろいろな形態のものがありますが、静岡地区では車内がロングシートのものが使われています。
313系にはトイレが付いていますが、211系にはトイレが付いていません。ただし、この2つは連結して走っている事が多いので、列車の中にトイレが1箇所もない状況は少ないです。連結部分は車内の通り抜けが可能です。
編成は3両から6両まであります。長距離を走るもので3両の列車にあたってしまうと結構な混雑となります。
その他、熱海~沼津間では東京地区の車両が、掛川~浜松間では名古屋地区の車両が使われる列車もあります。
静岡~三島間では、セミクロスシートの313系が使われる列車も一部あります。この313系は御殿場線や身延線で使われているものです。東海道線の旅行で当たることは珍しいです。
浜松~豊橋間
この区間は、静岡地区の車両と名古屋地区の車両の両方が乗り入れています。
浜松で乗り換え不要の列車は静岡の車両、豊橋で乗り換え不要の列車は名古屋の車両です。
浜松~豊橋間のみ運転の列車は、どちらの可能性もあります。
静岡の車両はロングシート、名古屋の車両は転換クロスシートなので、当たり外れの差があります。
静岡地区の車両は上記を、名古屋地区の車両は下記を見てください。
特急用車両が使われる普通列車があるが
それとは別に、この区間は1日数本だけ、373系という車両が使われる列車もあります。この車両は特急用の車両で、青春18きっぷで乗れる列車としては破格の設備です。ただし、どの列車がそれなのかは広くは周知されていません。
飯田線の特急(ワイドビュー)伊那路号や、身延線の特急(ワイドビュー)ふじかわ号で使われる車両と同じです。また、ホームライナーも373系が使われます。
とはいえ、東京~岡山間の旅行で利用できる時間帯には走っていません。利用するには途中で1泊する必要があります。
わざわざ1泊挟んでまで乗るのは現実的ではありません。
373系が使われる普通列車は1日3往復あります。
使用車両は諸事情で変更になることもあります。
列車番号 | 浜松 | 豊橋 | 乗車するには | |
---|---|---|---|---|
913M | 7:07 | → | 7:43 | 沼津~浜松間で宿泊が必要 |
921M | 8:32 | → | 9:08 | 熱海~浜松間で宿泊が必要 |
979M | 20:12 | → | 20:46 | 豊橋~米原間で宿泊が必要 |
列車番号 | 豊橋 | 浜松 | 乗車するには | |
---|---|---|---|---|
914M | 6:21 | → | 6:56 | 岡崎~豊橋間で宿泊が必要 |
920M | 7:48 | → | 8:26 | 関ヶ原~豊橋間で宿泊が必要 |
990M | 20:57 | → | 21:31 | 浜松~沼津間で宿泊が必要 |
2020年3月14日改正
たかく
豊橋~大垣間
快速系統には313系、普通列車には313系と311系という車両が使われています。
この区間の列車は全部の車両が転換クロスシートです。
313系はJR東海の標準車両で、いろいろな形態のものがありますが、名古屋地区では車内が転換クロスシートのものが使われています。
首都圏に住んでいると、こういう車両に別料金不要で乗れるのはなかなか違和感がありますが、名古屋ではこれが標準です。
一説には、マイカー通勤に対抗するため、通勤列車であっても豪華な座席を使っているようです。もちろん、名鉄(名古屋鉄道)と並走しているのでサービスを競い合っているという事情もあります。
地方によって異なる鉄道事情を実感するのも鉄道旅行の醍醐味の一つです。
311系は一つ前の世代の車両で、313系と同様に転換クロスシートです。普通列車を中心に使われているので、豊橋~名古屋間で利用する機会はあまりありません。浜松~豊橋間ではよく出会います。
快速系統は6両か8両、普通列車は4両が多いです。さきほども述べましたが、この区間で普通列車に乗る必要はありません。
大垣~米原間
大垣~米原間は、豊橋~大垣間と同じく、313系と311系が使用されています。
大垣~米原間の区間列車は4両と6両が半々くらいです。
米原~姫路間
米原~姫路間は、223系と225系という車両が使われています。
この2つは製造時期の違いが主で、接客設備に違いはさほどありません。
この区間の列車は全部の車両が転換クロスシートです。
ラッシュ時の一部を除いて、ほぼ全ての新快速が12両編成で運転されます。
日中はドア付近にある補助席が使えるので、座りやすいです。
また、快速を利用する場合は、221系という車両もあります。この車両はもともと新快速で使われていたもので、全車転換クロスシートです。
姫路~相生間
姫路~播州赤穂間直通の系統と、姫路~岡山間直通の系統があります。
姫路~播州赤穂間直通の系統は大阪側の車両が、姫路~岡山間直通の系統は岡山側の車両が使用されます。
それぞれ上記、下記を参照してください。
姫路~播州赤穂間直通の列車は4両編成が多いです。朝夕に存在する、大阪方面と直通の新快速は8両編成です(12両編成のうち、姫路で4両を増解結します)。
相生~岡山間
相生~岡山間は、113系と115系という車両が使われています。
この2つは走行機器の仕様の違いが主で、車体や車内の設備に大差はありません。
国鉄時代に製造された古い車両で、リニューアル工事がされているので、車両によって仕様が異なる部分があります。
もともとは固定式ボックスシートのセミクロスシートで製造されましたが、ほとんどの編成がリニューアルで転換クロスシートに改造されています。
車内は223系と似ていますが、ドア付近の補助席はありません。また、窓枠の厚みが薄いので、飲み物などを置くことができません。
3両編成と4両編成があります。一部、7両編成の列車もあります。
(赤穂線)相生~播州赤穂間
大阪~姫路間と同じ車両が使われています。
姫路~播州赤穂間はすべて直通列車なので、相生で乗り換える必要はありません。
姫路~播州赤穂を運転する列車は4両編成が多いです。
朝夕に存在する、大阪方面と直通の新快速は8両編成です(12両編成のうち、姫路で4両を増解結します)。
(赤穂線)播州赤穂~岡山間
播州赤穂~岡山間は、113系、115系、117系、213系と、多くの形式があります。いろいろな車両があって説明が多くなりますが、大多数は115系です。
113系、115系は山陽本線で使用されているものと同じです。詳しくは上記を参照してください。
117系は、もともと新快速で使用されていた車両で、2ドア、転換クロスシートです。
213系は、もともと快速マリンライナーで使用されていた車両で、2ドア、転換クロスシートです。
113系は4両、115系は2両と3両、4両、117系は4両、213系は2両と3両、4両があります。ごく一部それ以上つなぐものもありますが、見かけることはあまりないでしょう。
形式名 | ドア数 | 編成両数 | 座席 | 赤穂線 ワンマン 運転 |
---|---|---|---|---|
113系 | 3ドア | 4両 | 転換クロス | 非対応 |
115系 | 3ドア | 2両、3両、4両 | セミクロス 転換クロス | 対応 |
117系 | 2ドア | 4両 | 転換クロス | 非対応 |
213系 | 2ドア | 2両、3両、4両 | 転換クロス | 対応 |
駅貼りの時刻表で「ワンマン」の表示がある列車は、115系か213系の2両編成です。
食事のために途中下車する駅は
12時間の長旅ですから、食事のこともしっかり考えないといけません。
ロングシートの列車では、列車の中で食事をするのは困難ですが、列車の本数も多いので気軽に下車して食事を済ませることが可能です。
豊橋以西では転換クロスシートの車両なので、車内でも食事がしやすいです。
東京~岡山間では、列車の乗り継ぎになるような駅には、たいていコンビニ程度はあります。
沼津、静岡、浜松、豊橋、大垣、姫路は駅前が繁華街になっていますので、食事場所には困りません。
米原は新幹線が停まる大きな駅ですが、駅前は想像以上に閑散としているので注意が必要です。
相生は新幹線が止まる駅ですが、こぢんまりした駅です。
ホーム上や改札内にそば屋がある駅も多いです。
せっかくの旅行ですから、観光がてら途中下車してガッツリ食べるのがおすすめです。
名古屋、京都、大阪、神戸などの大都市では乗り換える必要がないので、途中下車すると効率が悪くなります。また、一度降りてしまうと、途中駅なので座席を確保しづらくなります。
熱海駅には何がある?熱海駅途中下車ガイド 興津駅は一見なにもないけど実はコンビニがある別のルートも活用して有意義な旅に
東京~岡山間を旅行する場合、東海道本線の他にもルートがいくつか考えられます。
いずれにしても名古屋、大阪は通ることになります。
東海道本線を通しで利用すると、名古屋や大阪で下車する必要がないので、通常は全区間東海道本線を利用するのが有利です。
東京~名古屋間
東京~名古屋間では、東海道本線のほかに中央本線を利用することができます。中央本線経由では所要時間が2時間余計にかかり、利用できる列車の本数も少ないので、初心者にはおすすめしづらいです。
ただ、中央本線はなんといっても景色が素晴らしく、アルプスの山々を楽しみながら旅行することができます。
東京~岡山間の移動でどうせ1日つぶれるなら、存分に寄り道して有意義な1日にすることをおすすめします。
詳しくは以下の記事を読んでください。
実用的に使えます!東京~名古屋を18きっぷで名古屋~大阪間
名古屋~大阪間では、距離が大差ないルートが複数あります。
奈良を通る関西本線などが利用できます。関西本線を経由すると東海道本線よりも1時間余計にかかります。
目的地や寄り道先によってはこういったルートを通るのも良いと思います。
ただし、大阪環状線で大阪市内を移動する必要があるので、寄り道する用事がないのであればおっくうなルートです。
詳しくは以下の記事を読んでください。
速くて便利!大阪~名古屋を18きっぷで大阪~姫路間
大阪~姫路間は、東海道・山陽本線以外にルートの選択肢はありません。
姫路~岡山間
姫路~岡山間は、山陽本線と赤穂線の2つのルートがあります。
それ以外にしいて挙げるなら 、姫新線、津山線経由というルートがあります。
このルートは所要時間が3時間近く余計にかかりますが、特段メリットがありません。
詳しくは以下の記事を読んでください。
難所を攻略!大阪~岡山を18きっぷで代替手段
東京~岡山間はいろいろな交通手段が利用できます。
利便性は新幹線と飛行機が並んでいます。
LCCの便はありませんが、割引を活用すると新幹線よりも飛行機のほうがお得に乗れます。
いまや珍しい、寝台特急がリーズナブルで便利な区間です。
所要時間 | 運賃・料金 | 運行区間 | |
---|---|---|---|
🚃青春18きっぷ | 約12時間 | 2,410円 1位 | 東京 | 岡山 など |
🚅新幹線のぞみ号 |
3時間10~20分 2位 |
17,660円(指定席) 16,600円(自由席) 15,530円(自由席・往復割引) 14,670円(EX早得) 14,460円(自由席・学割) 13,610円 (自由席・学割・往復割引) 13,240円(EX早得21) |
東京 | 岡山 など |
🚅新幹線ひかり号 | 約4時間20分 | 17,130円(指定席) 16,600円(自由席) 15,530円(自由席・往復割引) 14,460円(自由席・学割) 13,610円 (自由席・学割・往復割引) |
|
🛏️寝台特急 サンライズ出雲号 サンライズ瀬戸号 |
約8時間30分 | 20,570円~(個室寝台) 14,500円(ノビノビ座席) 13,430円(ノビノビ座席・往復割引) 12,360円(ノビノビ座席・学割) 11,510円 (ノビノビ座席・学割・往復割引) |
東京 | 岡山 |
✈️飛行機 JAL ANA |
約1時間 +空港アクセス 約1時間 1位 |
約10,000円~ +空港アクセス1,300円程度 |
羽田 | 岡山 |
🚌夜行バス | 約9時間前後 | 約4,000円~ 2位 | 各地間 |
新幹線
新幹線を使うと3~4時間くらいで到着します。その分料金も高いので悩ましいところです。
東京~岡山間は732.9キロで、600キロを超えていますので、往復割引が利用できます。往復の乗車券を事前にまとめて購入すると、運賃が1割引になります。特急券は同時に購入する必要はなく、割引対象にもなりません。
参考 往復割引乗車券きっぷのルール:JRおでかけネット東京~岡山間はのぞみ号とひかり号が利用できますが、ひかり号には割引がありません。
定価ではひかり号のほうが530円安いですが、割引を活用するとのぞみ号のほうが安く乗れます。
インターネットで購入する「EX早得」というものを利用すると、のぞみ号指定席が14,670円で利用できます。乗車日の3日前までにインターネットで購入する必要があります。
参考 EX早特スマートEX同じくインターネットで購入する「EX早得21」というものを利用すると、のぞみ号指定席が13,240円で利用できます。利用できるのは、朝6時台、昼11時~15時台に出発するのぞみ号限定です。乗車日の21日前までにインターネットで購入する必要があります。
参考 EX早特21スマートEXひかり号には、利用できる割引制度はありません。
飛行機
東京~岡山間は、空港への移動時間を含めても飛行機が最速になります。
運賃は、予約の方法によってかなり変動します。場合によっては新幹線よりも安く済むことがあります。
ただ、LCC(格安航空)ではないので、べらぼうに安くなることは期待できません。
寝台特急
東京 | → | 岡山 |
---|---|---|
22:00 | → | 6:27 |
岡山 | → | 東京 |
---|---|---|
22:34 | → | 7:08 |
東京~岡山間は幸運なことに、寝台特急が利用できます。
車内の設備は、個室寝台とノビノビ座席というものがあります。
個室寝台はのぞみ号よりも数千円高いですが、ノビノビ座席は新幹線よりも3,000円以上安いです。
ノビノビ座席というのは、カーペット敷きの床にごろ寝するタイプのもので、座席に一晩中座っているよりかはだいぶ楽です。
専用の割引はありませんが、乗車券に往復割引を適用することができます。
高速バス
所要時間9時間前後で、運賃は4,000円程度です。
バスであれば期日に縛られることなく、安く旅行ができます。ただし、繁忙期は値段が跳ね上がりますので注意が必要です。
また、夜行便があるというところもポイントです。
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